5.クリニック選びのポイント

医療脱毛にチャレンジしてみようと心を決めた彩花。
しかし、実際にクリニックを選ぶ段階になると、またしても膨大な情報に翻弄されることになる。
「どこも同じように見えるけど、料金や施術内容は微妙に違うんだよね……」
そんな思いを抱えながらも、今度はしっかりポイントを押さえて選択したいと考え、以下のような基準を整理してみることにした。

 

1. 料金プランや通いやすさの検討
まず、最初に気になるのが料金プラン。
医療脱毛はサロン脱毛に比べて費用が高いイメージがあるだけに、クリニックによっては数万円から数十万円まで大きく幅がある。
「例えば、全身脱毛コースがいくらぐらいなのか」「部分脱毛の場合は1パーツごとの料金はどのくらいか」など、比較すべき項目が多い。

 

また、支払い方法もチェックが欠かせない。
一括払いだけでなく、分割払いや医療ローンを利用できるクリニックも増えているため、自分の収入や生活スタイルに合わせて無理なく支払えるプランを探す必要がある。
彩花はとくに、「総額としてはそこそこかかるかもしれないけど、時間とストレスの軽減になるなら良い投資かも」と前向きに捉えていた。

 

そして料金と同じくらい大切なのが、通いやすさだ。
自宅や職場から近い場所、あるいは電車やバスのアクセスが便利な場所にあるかどうかは、通院を継続するうえで大きなポイントになる。
最初は「多少遠くても平気」と思っていても、実際に何度も通わなければならないとなると負担が大きい。

 

彩花は、地図アプリやクリニックの公式サイトを見比べながら「仕事帰りに寄れるクリニックがいいかな」「休日に行きやすい場所はどこだろう」と慎重に検討を進めた。

 

2. 施術部位と施術回数の具体的なイメージ
次に、どの部位を何回施術するのかという具体的なイメージを固める作業も欠かせない。
全身脱毛を一括で行うコースもあれば、気になる部位だけ部分脱毛するコースもあり、クリニックごとに内容や料金設定が異なる。

 

彩花は、もともと腕や脚、脇のムダ毛を気にしていたが、ビキニラインや背中なども「どうせなら綺麗にしたい」と考えていた。
特に背中は自分で処理しにくいため、医療脱毛に任せるのは大きなメリットといえそうだ。

 

施術回数についても、最初は「5回プラン」「8回プラン」といった目安が提示されることが多いが、人によって毛質や肌質が異なるため、追加の施術回数が必要になる場合もある。
一度の施術で完全にムダ毛がなくなるわけではなく、毛周期に合わせて通う必要があるため、最終的にどのくらいの期間で完了するのかは、カウンセリングなどでしっかり確認したいところ。

 

彩花は、先輩が「私は6回目あたりからかなり薄くなったけど、完全に気にならなくなるには10回くらい通った」と言っていたのを思い出しながら、「自分の場合はどれくらい必要になるんだろう」と具体的な施術プランを思い描いていた。

 

3. 口コミ評価や友人からの情報収集
クリニックを選ぶうえで、料金や施術回数だけでは判断できないのが現実。
スタッフの対応や院内の雰囲気、予約の取りやすさといった点も通い続けるには重要だ。
そこで彩花は、ネットの口コミサイトやSNSを再び活用して情報を集めた。

 

しかし、以前のステルスマーケティング問題を思い出すと、ネット上の情報をそのまま鵜呑みにすることはできない。
「やっぱり実際に行ったことのある人に話を聞くのが一番信用できるよね」
彩花は、先輩のほかにも友人や知人にさりげなく声をかけて、どこのクリニックに通っていたのか聞いて回った。

 

・「私の通ってたクリニックは施術も丁寧だし、予約が取りやすかったよ」
・「担当者によっては若干雑に感じることもあったけど、効果には満足してる」

など、リアルな声が入ってくると、公式サイトや広告では見えづらい実情がわかるようになる。

 

さらに、通院頻度や施術にかかる時間も重要だ。
「仕事の合間をぬって1時間ほどで施術が終わるから、平日でも通いやすい」
「人気のクリニックは予約が埋まりやすいけど、その分スタッフや設備が充実してる」

こうした意見を総合すると、自分が最も重視したいポイント(費用重視、時間重視、痛み軽減、快適な院内など)がどこにあるのかが見えてくる。

 

こうして彩花は、料金プランや通いやすさ、施術範囲、回数の目安、そして口コミ評価を一通りまとめてみた。
仕事やプライベートと両立しながら、できるだけスムーズに通院できる場所を探すのは思った以上に大変だが、医療脱毛を成功させるためには重要なステップだ。

「大事なのは、勢いだけで即決しないこと。ちゃんと自分で納得できるクリニックを選びたい」
そう心に誓った彩花は、ここから実際にいくつかのクリニックをピックアップし、比較検討を進めていくことにしたのだった。

 

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